記憶力の基本

記憶の種類

記憶には短期記憶と長期記憶があります。短期記憶とは、ほんの少しの間だけ覚えている記憶のことをいいます。時間にすると10秒から20秒程度です。たとえば携帯電話の番号を交換する際に、登録するまでは覚えていられますが、すぐに忘れてしまいます。長く覚えていられないため、登録したりメモをとったりします。心理学者のジョージ・ミラーは、短期記憶で覚えられる情報量は7±2であると指摘しています。つまり、5~9になりますが、これはマジカルナンバーとよばれています。

長期記憶とは、すぐに忘れてしまう短期記憶に対し、半永久的に覚えている記憶のことをいいます。

たとえば親や兄弟の名前を忘れる人はいません。自宅の住所や電話番号は何も見なくとも答えることができます。これは反復によるもので、繰り返し見たり聞いたりすることで長期記憶として保持されます。そのため、引越しをしたばかりの場合、最初は住所を聞かれてもすぐに答えられないことがあると思います。

これに対し、エピソード記憶とよばれるものがあります。エピソード記憶とは、体験や出来事が長期記憶になるものをいいます。反復によるものではなく、いちどの経験が半永久的に保持されます。

ほかに、感覚記憶があります。感覚記憶とは、映像や音、匂いといった外部から受ける刺激に対し、意識せずに記憶されるものをいいます。時間にすると1~2秒くらいの記憶です。

日々の暮らしの中、多くの人とすれ違ったりさまざまな音を聞いたりしますが、その一瞬は覚えていても、意識していないためすぐに失われます。