物忘れ防止

物忘れと認知症のちがい

年齢とともに物忘れがひどくなると、認知症の始まりではないかと不安になる人も多いと思います。加齢による記憶力の低下は、集中力や注意力の低下から生じています。運動不足になると体の動きが悪くなるのと同様に、脳も使用頻度が少なくなると、その機能は鈍くなります。

加齢による物忘れの場合は、一時的なものがほとんどです。人や物の名前が思い出せなかったり、やろうと思っていたことを忘れたり、どこにしまったかを思い出せない、また探している最中に何を探しているのか自体を忘れてしまったり。老化によって注意力が低下し、「ど忘れ」することが多くなります。

一方、認知症の場合は、経験したこと自体を忘れてしまいます。そのため、食事をしても、食事をしたこと自体を忘れてしまい、「食事はまだ?」とたずねることになります。

人や物の名前だけでなく、それ自体が認識できなくなります。駅、公園、バスなど、簡単なものの名前がわからなくなります。

また、場所や時間が認識できなくなります。昔から知っている道なのに分からなくなったり、毎日通っている道が分からなくなり迷ってしまいます。認知症は進行性の病気であり、日常生活に支障が出るようになってきます。

物忘れの場合は、本人が忘れっぽいという自覚をもっていますが、認知症の場合はその自覚がありません。初期症状の場合は、単なる物忘れか認知症かは専門医でも判断は難しいといわれます。

決定的な治療法はまだありませんが、発見が早いほど治療やケアが有効になります。